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糖尿病が発覚!検査の流れから知っておきたい合併症のリスクまで徹底解説

[2025.06.29]

糖尿病の検査は、早期発見と適切な治療のために非常に重要です。
糖尿病は自覚症状が乏しいまま進行し、やがて心臓病や腎臓病、失明といった重篤な合併症を引き起こす可能性があるからです。
定期的な検査によって、自分が糖尿病であるか、あるいはその予備群であるかを知ることができれば、生活習慣の見直しや早期治療によって将来のリスクを大きく減らすことができます。
この記事では、糖尿病の検査方法、診断基準、費用、健康診断や自宅でのチェック方法について詳しく解説します。
ご自身の健康が気になる方は、ぜひこの記事を参考に医療機関への相談を検討してみてください。

糖尿病の検査が必要な理由とタイミング

糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)の濃度が高い状態が続く病気です。
初期にはほとんど自覚症状がないことが多く、「サイレントキラー」とも呼ばれます。
しかし、高血糖の状態が長期間続くと、全身の血管や神経にダメージを与え、さまざまな合併症を引き起こします。
糖尿病の代表的な合併症には、目が見えにくくなる糖尿病網膜症、腎臓の機能が低下する糖尿病性腎症、手足のしびれや痛みを伴う糖尿病神経障害の三大合併症のほか、心筋梗塞や脳卒中といった大血管障害のリスクも高まります。
これらの合併症は、一度発症すると完全に元に戻すことが難しい場合が多く、生活の質を著しく低下させる可能性があります。

糖尿病の検査が必要な理由は、この無症状のうちに病気を発見し、合併症が進む前に適切な対策を講じるためです。
検査を受けるべきタイミングとしては、以下のような場合が挙げられます。

  • 健康診断や人間ドック: 定期的な健康診断には、多くの場合、血糖値やHbA1cの測定が含まれています。異常値が出た場合は、必ず精密検査を受けましょう。
  • 家族に糖尿病の方がいる: 糖尿病は遺伝的な要因も関係すると考えられています。家族に糖尿病の既往がある方は、定期的に検査を受けることをお勧めします。
  • 生活習慣病のリスクが高い: 肥満(特に内臓脂肪型肥満)、高血圧、脂質異常症がある方は、糖尿病を発症しやすい傾向があります。
  • 妊娠を希望する方、または妊娠中: 妊娠糖尿病は、母体や胎児に影響を与える可能性があります。早期発見のために検査が重要です。
  • 特定の症状がある: 多飲(のどが異常に渇く)、多尿(尿の量や回数が増える)、体重減少、体がだるい、疲れやすい、手足がしびれる、傷が治りにくい、皮膚のかゆみなどの症状がある場合は、糖尿病の可能性があるため、速やかに医療機関を受診してください。
    ただし、これらの症状が出たときには、すでに糖尿病がかなり進行している可能性も考えられます。
  • 年齢: 40歳を過ぎると糖尿病の発症リスクが高まると言われています。

自覚症状がない場合でも、上記の項目に当てはまる方は積極的に糖尿病の検査を受けることが推奨されます。
早期に自分の体の状態を知ることが、将来の健康を守る第一歩となります。

糖尿病の主な検査方法

糖尿病の診断には、主に血液検査と尿検査が行われます。
これらの検査によって、現在の血糖値や過去の血糖の平均的な状態、そして血糖値の上昇に伴って現れる可能性のある尿中の物質などを調べます。

血液検査

血液検査は、糖尿病の診断において最も重要な検査です。
血糖値そのものを測定する検査と、過去の血糖の状態を反映する指標を測定する検査があります。

空腹時血糖値・随時血糖値

血糖値は、採血した時点での血液中のブドウ糖の濃度を示す値です。
測定するタイミングによって、「空腹時血糖値」と「随時血糖値」に分けられます。

  • 空腹時血糖値: 10時間以上何も食べたり飲んだりしない(水は可)状態で採血した血糖値です。
    食事の影響を受けないため、血糖の状態を正確に把握しやすいとされています。
    基準値は一般的に100mg/dL未満です。
  • 随時血糖値: 食事の時間に関係なく、任意の時間に採血した血糖値です。
    食後であれば血糖値は高くなりますが、糖尿病が重度になると、食後ではない時間帯でも高い血糖値を示すことがあります。
    随時血糖値の基準値は70~140mg/dL程度とされることが多いですが、食事からの時間によって変動するため、診断には空腹時血糖値や他の検査と組み合わせて判断されます。
    典型的な糖尿病の症状(多飲、多尿、体重減少など)がある場合は、随時血糖値が200mg/dL以上であれば糖尿病と診断されることがあります。

HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)

HbA1cは、過去1~2ヶ月間の平均的な血糖値を反映する優れた指標です。
赤血球に含まれるヘモグロビンというタンパク質にブドウ糖が結合したもので、血糖値が高い状態が続くと、ヘモグロビンに結合するブドウ糖の量が増えます。
赤血球の寿命が約4ヶ月であるため、HbA1cの値は過去の血糖の平均値をある程度正確に示します。

HbA1cの測定は、食事の影響を受けないため、いつでも採血できます。
基準値は施設によって若干異なる場合がありますが、一般的には5.6%未満が正常値とされ、5.7%~6.4%が糖尿病予備群、6.5%以上が糖尿病と診断される目安の一つとなります。
ただし、診断には他の検査結果と総合的に判断が必要です。
HbA1cは日々の血糖変動に左右されにくいため、糖尿病の診断だけでなく、治療効果の判定や血糖コントロールの状態を把握するために非常に有用な検査です。

経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)

経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT:Oral Glucose Tolerance Test)は、糖尿病やその予備群(境界型)を正確に診断するために行われる検査です。
特に、空腹時血糖値やHbA1cだけでは診断が確定できない場合や、食後の高血糖が疑われる場合(隠れ糖尿病)に有用です。

検査は、まず空腹時に採血を行い、空腹時血糖値を測定します。
次に、ブドウ糖を75g溶かした甘い液体を飲みます。
その後、30分後、60分後、120分後に採血を行い、それぞれの時点での血糖値を測定します。
同時に、これらの時間で尿検査も行い、尿糖の有無を確認することもあります。

75gOGTTの基準値と診断基準については、診断基準の項目で詳しく解説しますが、特にブドウ糖摂取から2時間後の血糖値が診断において重要視されます。
この検査によって、体がブドウ糖をどれだけ効率的に処理できるか(インスリンの働き具合)を評価することができます。
手間と時間がかかる検査ですが、最も早期の糖尿病や境界型を発見できる精度が高い検査と言えます。

尿検査

尿検査も糖尿病検査の一環として行われることがあります。
主に「尿糖」と「尿タンパク」を調べます。

  • 尿糖: 血液中の血糖値が腎臓の処理能力を超えて高くなると、尿中にブドウ糖が漏れ出してきます。
    通常、血糖値が160~180mg/dLを超えると尿糖が陽性になると言われています。
    尿検査で尿糖が陽性であることは、血糖値が高い状態が続いている可能性を示唆しますが、腎臓の機能によっては血糖値が高くても尿糖が出ない場合や、逆に血糖値が正常でも尿糖が出る場合(腎性尿糖)もあります。
    そのため、尿糖だけで糖尿病と診断することはできませんが、糖尿病の可能性を疑うきっかけとなる重要な検査です。
    健康診断などで手軽に行えるスクリーニング検査として有用です。
  • 尿タンパク: 尿中にタンパク質が多く含まれている場合は、腎臓の障害が疑われます。
    糖尿病の合併症である糖尿病性腎症は、進行すると腎不全に至る重篤な病気です。
    糖尿病性腎症の初期には、尿中に微量のアルブミン(タンパク質の一種)が漏れ出す「微量アルブミン尿」が見られます。
    尿タンパク検査は、糖尿病性腎症を早期に発見するために非常に重要な検査です。
    定期的に検査を行い、異常が認められた場合は早期に治療を開始することが、腎臓の機能を維持するために不可欠です。

これらの血液検査と尿検査の結果を組み合わせて、医師が総合的に判断し、糖尿病の診断を行います。

糖尿病の診断基準

日本糖尿病学会が定めた糖尿病の診断基準は、主に血糖値とHbA1cの値に基づいて行われます。
一度の検査だけで診断が確定する場合と、複数回の検査が必要な場合があります。

血糖値とHbA1cによる診断の流れ

糖尿病の診断は、以下のいずれかの条件を満たす場合に確定されます。

診断基準項目 基準値 備考
① 確実な糖尿病型 以下のいずれか
典型的な症状(多飲、多尿、体重減少など)がある + 随時血糖値 200mg/dL以上
または
HbA1c 6.5%以上
② 境界型と診断され、別の日の検査で再度糖尿病型 境界型の基準を満たした後、改めて別の日に検査を行い、糖尿病型の基準を満たした場合
③ 初回の検査で以下のいずれかを満たし、後日再検査を行い再度糖尿病型 初回の検査で確実な糖尿病型ではないが、以下の基準を満たした場合、原則として別の日に再検査を実施
空腹時血糖値 126mg/dL以上
75gOGTT 2時間値 200mg/dL以上
HbA1c 6.5%以上 (初回検査でHbA1cのみ高い場合は、原則として別の日に血糖値を測定し診断を確定)
④ 初回の検査で「糖尿病型」と「境界型」の中間 初回検査で以下の組み合わせを満たした場合、原則として別の日に再検査を行い診断を確定
空腹時血糖値 126mg/dL以上 + 75gOGTT 2時間値 140mg/dL以上 かつ 200mg/dL未満
または HbA1c 6.5%未満
75gOGTT 2時間値 200mg/dL以上 + 空腹時血糖値 126mg/dL未満
または HbA1c 6.5%未満
HbA1c 6.5%以上 + 空腹時血糖値 126mg/dL未満 かつ 75gOGTT 2時間値 200mg/dL未満 (この場合、原則として75gOGTTを実施し診断)

境界型(糖尿病予備群)の診断基準

以下のいずれかの条件を満たす場合を境界型と診断します。
境界型は、将来糖尿病へ移行するリスクが高い状態です。

  • 空腹時血糖値 100mg/dL以上 かつ 126mg/dL未満
  • 75gOGTT 2時間値 140mg/dL以上 かつ 200mg/dL未満

注:上記の基準は、あくまで代表的なものです。
個々の状況や合併症の有無などにより、医師が総合的に判断を行います。
特に、インスリン自己抗体や膵島関連自己抗体などが陽性の場合は、1型糖尿病として診断されることもあります。
また、HbA1cは特定の疾患(溶血性貧血など)や薬剤の影響で正確な値を示さない場合があり、その際はグリコアルブミンなどの他の指標が用いられることもあります。

診断基準について不明な点があれば、必ず担当医に確認してください。

糖尿病検査の費用について

糖尿病の検査にかかる費用は、保険診療が適用されるか、どのような検査を行うか、医療機関の種類(診療所、病院など)によって異なります。
一般的に、健康診断や人間ドックは自己負担となりますが、糖尿病が疑われて医療機関を受診し、医師が必要と判断して行う検査は、健康保険が適用されます。

保険診療の場合、検査費用に加えて初診料や再診料がかかります。
自己負担額は、加入している健康保険の種類や年齢によって異なりますが、一般的には医療費の1割~3割となります。

  • 一般的な検査(初診時):
    • 初診料: 約800円~2,500円程度(3割負担の場合)
    • 血液検査(血糖値、HbA1cなど数項目): 約1,000円~3,000円程度(3割負担の場合)
    • 尿検査(尿糖、尿タンパクなど): 約100円~300円程度(3割負担の場合)
    • 合計: 初診時には、検査項目にもよりますが、自己負担額は概ね2,000円~6,000円程度となることが多いです。
  • 経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT):
    • 検査料: 約1,500円~4,000円程度(3割負担の場合)。
      ただし、複数回の採血が必要なため、通常の血液検査よりは高くなります。
    • これに加えて、初診料または再診料がかかります。

上記はあくまで目安であり、医療機関によって料金設定が異なる場合があります。
また、合併症の検査(眼底検査、神経学的検査、腎機能検査の詳細など)を同時に行う場合は、別途費用がかかります。
自由診療で特定の検査を受ける場合や、健康診断・人間ドックのオプションで検査を追加する場合は、保険適用外となるため全額自己負担となります。

正確な費用については、受診を検討している医療機関に直接問い合わせるか、受診時に医師や医療事務の担当者に確認することをお勧めします。
経済的な負担が心配な場合は、医療費助成制度などについても相談してみると良いでしょう。

健康診断での糖尿病検査について

多くの職場の定期健康診断や自治体が行う健康診断には、糖尿病に関連する検査項目が含まれています。
一般的には、空腹時血糖値または随時血糖値、そしてHbA1cが測定されます。
また、尿検査で尿糖や尿タンパクの有無を確認することもあります。

健康診断は、大勢の人の中から病気の可能性がある人を見つけ出すための「スクリーニング検査」として非常に有用です。
特に自覚症状がない場合でも、健康診断で異常を指摘されることで、早期に糖尿病やその予備群を発見するきっかけとなります。

健康診断だけではわからない場合も

健康診断に含まれる糖尿病検査は、あくまで基本的な項目です。
これらの項目で異常値が出た場合は、必ず精密検査を受ける必要があります。

例えば、健康診断で「血糖値が少し高め」や「HbA1cが基準値上限に近い」といった結果が出た場合でも、それがすぐに糖尿病であると診断されるわけではありません。
また、健康診断の基準値をクリアしていても、実際には食後の血糖値だけが高くなる「隠れ糖尿病(耐糖能異常)」の状態である可能性も否定できません。
特に、健康診断が随時血糖値の測定で、食事のタイミングがまちまちだった場合などは、正確な評価が難しいことがあります。

境界型(糖尿病予備群)の場合、健康診断の項目だけでは判断が難しく、75gOGTTのような精密検査を行わないと見逃されてしまうことがあります。
境界型を放置すると、年間数%の方が糖尿病へと移行すると言われており、早期に発見して生活習慣を改善することが非常に重要です。

健康診断の結果で少しでも気になる点があった場合や、糖尿病のリスクが高い(家族歴、肥満、高血圧など)と感じる場合は、健康診断の結果を持って医療機関を受診し、医師に相談することをお勧めします。
医師が必要と判断すれば、より詳しい検査を受けることができます。

自宅でできる糖尿病チェック・検査キット

糖尿病の診断は、最終的に医療機関での精密な検査に基づいて医師が行うものですが、自宅で簡易的に血糖の状態をチェックしたり、リスクを確認したりする方法もあります。

  • 簡易血糖測定器: 既に糖尿病と診断され、インスリン療法を行っている方などが、日々の血糖コントロールのために使用する機器です。
    指先から少量の血液を採取し、専用のセンサーチップで血糖値を測定します。
    診断がついていない方がこの機器を使用することは稀ですが、医療機関で自己測定の指導を受けることで、日々の血糖変動を把握するのに役立ちます。
  • 市販の尿糖検査薬: 薬局などで購入できる試験紙タイプの検査薬です。
    尿をかけると色が変わることで、尿中に糖が出ているかどうかが分かります。
    手軽にチェックできますが、前述のように血糖値が高くなくても尿糖が出たり、血糖値が高くても尿糖が出なかったりする場合があるため、陽性でも陰性でも必ずしも糖尿病の状態を正確に反映するわけではありません。
    あくまで目安として捉え、陽性だった場合は必ず医療機関を受診してください。
  • 郵送型の糖尿病検査キット: 最近では、自宅で少量の血液や尿を採取し、専門の検査機関に郵送して検査してもらうサービスがあります。
    主に血糖値やHbA1cなどを測定できるものが多いです。
    医療機関に行く時間がない方や、まずは手軽に自分の状態を知りたいという方にとって便利ですが、注意点があります。
    • これらはあくまで「検査」であり、「診断」ではありません。
      検査結果で異常値が出た場合でも、確定診断のためには医療機関での精密検査が必要です。
    • 採血や採尿の方法によっては、正確な結果が得られない可能性もあります。
    • キットによっては、測定できる項目が限られている場合があります。

自宅でのチェックや検査キットは、糖尿病の可能性に気づくきっかけや、日々の健康管理への意識を高めるために役立ちますが、医療機関での正式な診断や治療に代わるものではありません。
異常が疑われる結果が出た場合や、少しでも不安がある場合は、迷わずに医療機関を受診するようにしましょう。

糖尿病の検査はどこで受けられる?何科?

糖尿病の検査を受けられる医療機関はいくつかあります。

  • かかりつけ医(一般内科): まずは、日頃から通っているかかりつけ医や近所の内科クリニックに相談するのが最も一般的です。
    初期の検査(血糖値、HbA1c、尿検査など)であれば、ほとんどのクリニックで対応可能です。
    かかりつけ医であれば、これまでの健康状態や他の疾患、服用している薬なども把握しているため、安心して相談できます。
  • 糖尿病専門医・糖尿病内科: 糖尿病の診断・治療を専門に行っている医師や診療科です。
    診断が確定した場合や、治療方針を決定する場合、合併症の評価など、より専門的な診察や検査が必要な場合に適しています。
    規模の大きな病院には糖尿病内科があることが多いです。
  • 総合病院の内科: 専門外来として糖尿病内科がある場合も多いですが、そうでなくても内科で糖尿病の検査・診断・治療を行っていることが一般的です。
    他の疾患も併せて診察が必要な場合や、入院が必要な場合などに適しています。
  • 健康診断センター・人間ドック施設: 健康診断や人間ドックで糖尿病関連の検査が含まれており、ここで異常が指摘された場合は、精密検査のために医療機関を紹介してもらえます。

何科を受診すべきか?

まずは、お近くの一般内科クリニックを受診するのが良いでしょう。
そこで基本的な検査を行い、糖尿病の可能性が高いと判断された場合や、より詳しい検査・専門的な治療が必要な場合は、糖尿病専門医や大きな病院の糖尿病内科を紹介してもらえます。
自覚症状がはっきりしている場合や、以前に糖尿病の指摘を受けたことがある場合は、最初から糖尿病内科を受診することも考えられます。
迷う場合は、自治体の相談窓口や、かかりつけ医に電話で相談してみるのも良いでしょう。

糖尿病の検査に関するよくある質問

糖尿病の検査について、よくある質問とその回答をまとめました。

どのような症状があれば検査を受けるべきですか?

糖尿病の典型的な症状としては、以下のものがあります。

  • のどが異常に渇く(多飲)
  • 尿の量や回数が増える(多尿)
  • 食事量が変わらないのに体重が急に減る
  • 体がだるい、疲れやすい
  • 手足がしびれる、感覚が鈍くなる
  • 皮膚がかゆい
  • 傷が治りにくい
  • 目がかすむ

ただし、これらの症状が出たときには、すでに病気が進行している可能性があります。
糖尿病は初期にはほとんど症状が出ないことが多いため、症状がなくても、健康診断などで異常を指摘された場合や、家族に糖尿病の人がいる、肥満がある、高血圧や脂質異常症があるなど、糖尿病のリスクが高いと感じる方は、症状がなくても定期的に検査を受けることを強くお勧めします。
また、多飲、多尿、体重減少といった典型的な症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。

糖尿病の検査費用はどのくらいですか?

健康保険が適用される場合、初診料に加えて、血糖値やHbA1c、尿検査などの基本的な検査であれば、自己負担額は概ね2,000円~6,000円程度が目安となります。
経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)を行う場合は、もう少し高くなります。
これは3割負担の場合の目安であり、保険の種類や医療機関によって異なります。
健康診断や人間ドックは自己負担となります。
正確な費用については、受診する医療機関にお問い合わせください。

糖尿病は健康診断でわかりますか?

はい、多くの健康診断には血糖値やHbA1c、尿糖などの糖尿病関連の検査項目が含まれており、これで異常が発見されることは多いです。
しかし、健康診断はあくまで「スクリーニング」であり、精密検査が必要な場合や、食後の血糖値だけが高くなる「隠れ糖尿病(境界型)」は見逃されてしまうこともあります。
健康診断で少しでも気になる点があった場合や、糖尿病のリスクが高い場合は、必ず医療機関を受診して詳しい検査を受けることが重要です。

自宅で糖尿病かどうか調べる方法はありますか?

薬局で購入できる尿糖検査薬や、郵送型の糖尿病検査キットなどがあります。
これらは手軽に血糖の状態やHbA1cなどをチェックできますが、あくまで簡易的な「検査」であり、「診断」はできません。
これらの方法で異常が疑われる結果が出た場合や、不安がある場合は、必ず医療機関を受診して医師による正式な診断を受けてください。
自己判断で済ませることは危険です。

【まとめ】糖尿病の検査は早期発見のために不可欠

糖尿病は、自覚症状がないまま進行し、放置すると重篤な合併症を引き起こす可能性のある病気です。
早期に発見し、適切な対策や治療を開始することが、将来の健康を守り、合併症を予防するために最も重要です。

糖尿病の検査には、現在の血糖値や過去の血糖平均値を調べる血液検査(空腹時血糖値、随時血糖値、HbA1c、75gOGTTなど)や、尿中に糖やタンパクが出ていないかを調べる尿検査があります。
これらの検査結果と、ご自身の症状やリスク要因などを総合的に考慮して、医師が診断を行います。

健康診断で異常を指摘された方、家族に糖尿病の方がいる方、肥満や高血圧、脂質異常症がある方など、糖尿病のリスクが高い方は、症状がなくても定期的に検査を受けることを強くお勧めします。
また、多飲、多尿、体重減少といった典型的な症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。

糖尿病の検査は、かかりつけ医である一般内科クリニックで気軽に受けられます。
気になることがあれば、まずは相談してみましょう。
自宅でできる簡易的なチェック方法もありますが、診断は医療機関で行う必要があります。

ご自身の健康状態を正しく知り、必要に応じて適切な対策を講じることが、健康寿命を延ばすことにつながります。
少しでも不安を感じる場合は、迷わずに医療機関で糖尿病の検査を受けてみてください。

免責事項

この記事は、糖尿病の検査に関する一般的な情報提供を目的としています。
記事内の情報は、医学的な診断や治療を推奨するものではありません。
ご自身の健康状態については、必ず医師や専門家の判断を仰いでください。
検査の実施、診断、治療方針の決定については、個々の状況に応じて医療機関で行われます。
この記事の情報に基づいて行った行為によって生じたいかなる結果についても、本サイトは責任を負いかねますのでご了承ください。

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