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痛くない注射の打ち方の工夫・コツを解説

[2023.08.13]

 

大人か子どもかという年齢に関係なく、注射や採血をする際の痛さが苦手という方も珍しくありません。

この記事では、注射の痛みを軽くする工夫やコツを解説します。

※痛みの感じ方、ケアによる働きの現れは、人により異なります。


注射の痛みの種類

注射による痛みを詳しく見てみると、注射の前後、注射中と、痛さの種類は異なる点も見えてきます。

 

ここでは注射の痛みの種類を解説します。
痛みの種類を知る事で、どのような対策や心構えをすればよいかを検討しやすくなります。

  • 注射前の痛み
  • 注射中の痛み
  • 注射後の痛み

注射前の痛み

痛さの予想や、以前痛かった記憶による心理的なもの

注射中の痛み

針が刺さる痛さ、薬液が注入される感覚・痛み、血液の吸い取りの感覚・痛み

注射後の痛み

注射部位の痛み、注射による合併症・後遺症などの物理的なもの、痛さや怖さを思い出しての心理的なもの

痛くない注射の打ち方の工夫・方法

ここでは、注射の痛さを軽減する工夫や方法を解説します。

  • 呼吸を整え副交感神経を活性化させる
  • 注射する部位以外の部位を刺激する(DNIC)
  • 注射部位を冷やす
  • 麻酔テープを使う
  • 細い針を使ってもらう
  • 気をそらす
  • 注射、採血を受ける目的を再度確認する

※痛みやケアの働きには個人差があります

呼吸を整え副交感神経を活性化させる

呼吸で身体の緊張をほぐし、脳の興奮を解き、痛みを和らげる方法もあります。

注射の痛みを想像、思い出して打つ前から緊張している、注射中に痛みに耐えようとして呼吸を止めてしまう。
これらは、身体が緊張して、益々痛みに集中してしまいます。
細く吐き続ける呼吸
注射を始める直前から、採血や薬液の注入が終わるまで、口から細く息を出し続ける
吸って止めて吐く呼吸

  1. 導入 深呼吸をして、意識を呼吸に向ける。1~2回深呼吸をした後、口からゆっくり息を吐く
  2. 吸う お腹に意識を集中させ、大きく膨らませるようにする。「1、2、3、4」とカウントしながら息を吸う。
  3. 止める 「1、2」と数えながら、息を止める。
  4. 吐く 口をすぼめ、下腹をくぼませるようにしながら細く長く息を吐く。
    「1、2、3、4、5、6、7、8」とカウントしながら吐く。

呼吸によって、副交感神経を活性化させ、痛みを和らげるのに役立つと言われています。

注射する部位以外の部位を刺激する(DNIC)

注射の際の痛みを、打つ部位以外の場所の痛さで和らげる方法が「DNIC(広汎性侵害抑制調節)」です。
この方法は、注射のみでなく、痛みのケアとして、様々なケースで活用されている方法です。

DNIC(広汎性侵害抑制調節)は、「diffuse noxious inhibitory controls」の略となります。
「広汎性」は、痛さを感じている部位とは離れた部位を指し、他の部位に刺激を与える事で、本来痛みを覚えている部位の痛さを抑制、感じさせなくします。
ツボ刺激などでも、胃の痛みに足のツボを刺激したりと、本来の痛み箇所とは離れた部位に刺激を与えるケア方法が確立されています。

 

例えば、注射する腕とは反対の手の人差し指で、親指の爪付け根を強く押さえ、痛みを与えます。
痛さを感じるほど、注射部位の痛みは軽減される可能性が高まります。
もちろん、爪限定という事ではなく、全身のどの部位でも作用されると言われています。
刺激を与えている短時間での働きに限られますが、注射の痛みを逸らす期待が持てます。

注射部位を冷やす

痛さを感じづらくするために、冷やすという方法もあります。
注射する部位を、注射する直前までの1分間ほど、冷やします。
※低温やけどや凍傷に注意

  • 保冷材
  • 冷えたジュース缶

などを、注射するであろう部位に、強く当てて冷やします。

 

注射前に保冷剤や缶ジュースがぬるくなっている、実際に注射をした部位が冷やした場所と違ってしまった等の場合は、効果が薄い或いは無い方法となってしまうため、保冷剤の持参の仕方、注射位置の確認を考慮しておきましょう。

麻酔テープを使う

局所的に麻酔をする際に使用できるテープ型の麻酔薬があるので、注射前に貼って痛みを回避する方法になります。

  • ペンレステープ
  • エムパラッチ

の2製品が代表的です。

鎮痛成分の配合量などの違いがあり、エムパラッチの方が鎮痛作用が強くなります。
貼ってから麻酔作用が現れるまでの時間を確保する必要があるため、注射をする前に、

  • 使用できるか
  • 貼る時間やタイミング
  • 料金(保険適用内・外が施術により異なるため)

などを医療機関に確認しましょう。

細い針を使ってもらう

細い注射針を使用する事で、痛みの感じ方が軽減されます。
しかし、これは「針を刺す」痛みに関してであって、薬液が注入される痛みが減る訳ではありません。

 

また、針が細い分、薬液の注入に時間がかかるため、安全の確保のために、施術中にじっとしている事が必要となります。
静止している事が難しい小児の場合など、危険性が増すので、素早く終わらせた方が良いケースとなります。

今日から試せる!子どもも大人も注射が痛くなくなる4つの方法

※対応の有無や変更の判断は院や担当医により異なります。

気をそらす

緊張や苦手意識などから、注射に意識が集中し過ぎないように

  • 注射の痛さが苦手な事を担当医や看護師に伝え、会話しながら打ってもらう
  • 趣味や好きな物事の事を考える
  • 心の中で歌う

など、気をそらすのも、痛さを紛らわす方法の一つです。

意識が痛みに集中すると、痛みの敏感さが増してしまいます。
痛みの程度に常に思考が向いてしまうのも、痛さへの意識が集中してしまっている状態です。
注射中や止血処置に障りのない範囲で、気を逸らすのが重要となります。

注射、採血を受ける目的を再度確認する

  • この注射をする事で、病気のリスクが軽減される
  • 病気になったとしても、重症化しないために打つ
  • 家族や友人、周囲の人に病気をうつしたくないから

など、注射をする目的や意義を再確認してみるのも良いでしょう。
注射を受ける心構え、痛みにたいする準備ができます。

痛みを我慢する必要はなくなっている

  • 会社の健康診断で採血があるけど、数日前から想像するだけで動悸がする
  • インフルエンザの予防接種を子供に受けさせたいけど、注射のたびに大暴れする子どもがかわいそう
  • 家族のためにワクチンは打ちたいけど、大人になっても注射は怖い

採血や注射について悩むのは、子供だけではありません。
実は、成人の10人に1人が「注射恐怖症」という注射処置に対して不安や恐怖を感じる病に悩んでいます。
子供の場合は、3人に1人が注射に恐怖を感じています。

注射恐怖症は、

  • コントロールの出来ない強い不安、恐怖感
  • 胸が締め付けられるような不快感
  • 動悸、発汗、吐き気

などの症状があり、中には注射針を見るだけで倒れてしまう方もいらっしゃいます。

ワクチン接種による注射や、健康診断での採血は、私たちの健康を守る上で欠かせないものです。
嫌がって注射を避け続けていると、自分が病気になってしまったり、あるいは大切な家族に病気をうつしてしまうリスクがあります。

「痛み」を大きく緩和させる「医療用麻酔シール」

多くの注射恐怖症の原因は、注射の時に感じる「痛み」が原因です。
「痛みを我慢するのはおかしい。」という、医療従事者の声から開発されたのが、「エムラパッチ」です。

「エムラパッチ」は医療用麻酔シールで、皮膚に麻酔をかけることで針の痛みを大幅に軽減し、不安感を解消します。
テープタイプ、クリームタイプ、パッチタイプの3種類があり、テープタイプなら0歳の赤ちゃんから利用できます。

麻酔で皮膚の神経を麻痺させることで、痛み信号が一時的に伝達されなくなり、痛みを感じなくなります。
2017年に開発された、効果が高く、かつリスクの少ない医薬品です。

医療用麻酔テープの仕組み

日本ではまだ馴染みが薄いですが、海外では10年以上前から、子供の痛みのケアのために麻酔クリームが使用されていました。
海外の子供たちの間では『マジック・クリーム』という愛称で親しまれ、注射などの処置の前に塗布する習慣があります。

ここ最近、日本でも「痛みの緩和は重要」という意識が周知され、痛みを軽減する処置やお薬に保険が適用できるようになってきました。
これにより、子供たちが不安を感じることなく、治療を受けられる環境が整いつつあります。

医師の処方が必要だが、全て無料オンラインで完結できる

処方には医師の診断が必要ですが、わざわざ病院に行く必要はなく、オンラインから無料で診断ができます。
注文〜到着までをスマホだけで全て完結することができ、忙しい人でもスピーディに入手できます。

注射の痛みを軽減する方法は、他にもサプリや医薬部外品の湿布などがあります。

しかし、サプリや湿布では効き目が少なく、痛みを感じてしまうことが多いです。
一方で、医師の処方が必要は麻酔シールには、ハッキリとした痛みの軽減が期待できます。

購入には費用がかかりますが、1枚だけテスト用の麻酔シールがもらうことができ、もしも効果が得られなかった場合は全額返金してくれる保障もあります。

痛みをなくして、生活の質(QOL)向上を

痛みは、我慢すれば耐えることができます。
しかし、果たして痛みは、本当に我慢するべきものなのでしょうか?

注射や採血する日が近づいてくるだけで、胸が苦しくなって、何日も気分が沈む人もいます。
数秒の痛みが怖くて、注射の日まで怯えて過ごす人もいます。
また、嫌がるお子さんを無理やり病院に引っ張っていくことに、つらさを感じる親も多いと思います。

ですが、注射や採血の「血管や筋肉に注射針を刺す」仕組みは、これからも変わらず続きます。

最新医療をうまく使うことで、痛みのない注射を受け、憂鬱な時間から解放されましょう。

関連記事

その他、注射に関しての苦手・怖い理由と対処法、血管迷走神経反射について等の解説記事もございます。ぜひ参考にされてください。

今日から試せる!子どもも大人も注射が痛くなくなる4つの方法
https://mutsusaiketsu.jp/

「採血や注射が苦手・怖い理由と対処法を解説|大人も子どもも」
https://mame-clinic.net/column/chuusha-saiketsu-kowai
「エムラパッチ、麻酔シールはどこで売っている?購入方法、市販場所(医師監修)」
https://mame-clinic.net/column/masui-tape-emulapatch
「注射恐怖症とは|症状と対処法を解説」
https://mame-clinic.net/column/chuusha-kyoufushou
「血管迷走神経反射になりやすい人へ。6つの対処法、治療法、解決法を医師が解説」
https://mame-clinic.net/column/kekkanmeisoushinkeihansha
「なぜ痛い!?採血・注射が痛くない方法7選を徹底解説(医師監修)」
https://mame-clinic.net/column/chuusha-saiketsu-itai
「子どもの注射|嫌がる理由と対策、予防接種、スケジュール」
https://mame-clinic.net/column/chuusha-kodomo-iyagaru-schedule

参考文献

厚生労働省「ペンレステープ18mg及びリツキサン注10mg/mLの薬事法上の効能・効果等の変更に伴う留意事項の一部改正について」
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb9466&dataType=1&pageNo=1
特定非営利活動法人・日本緩和医療学会「薬以外による痛みの緩和方法」
https://www.jspm.ne.jp/files/guideline/patienta_2014/06.pdf

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