ちんこ左曲がりは治せる?原因・正常か病気かの判断と治療法

ちんこが左に曲がることに悩んでいませんか?
勃起した際に陰茎が曲がる現象は、多くの男性にとってデリケートな問題です。「もしかして病気?」「この曲がりは治せるのだろうか?」と不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

結論から申し上げると、陰茎の曲がりには、誰にでもある正常な範囲の個人差によるものと、病的な原因によるものがあります。特に勃起時に著しい曲がりや痛み、しこりを伴う場合は、専門的な診断が必要な「ペロニー病(陰茎硬化症)」の可能性があります。
この記事では、ちんこが左に曲がる原因から、正常な曲がりと病的な曲がりの見分け方、そしてペロニー病を含む陰茎弯曲に対する専門的な治療法までを、泌尿器科医の視点から詳しく解説します。

もし、ご自身の陰茎の曲がりに不安を感じているなら、この記事を通して正しい知識を得て、適切な行動をとるための一歩を踏み出しましょう。

ちんこが左に曲がる原因とは?正常?異常?

男性器、特に勃起時の陰茎の形や向きには個人差があります。少し湾曲しているのは珍しいことではなく、多くの場合、生理的な範囲内です。
しかし、曲がりがあまりに大きい場合や、特定の症状を伴う場合は、病的な原因が考えられます。ちんこが左に曲がる原因として考えられるものには、主に以下の2つがあります。

正常な範囲の陰茎弯曲について

陰茎の内部には、「海綿体」と呼ばれるスポンジ状の組織が左右に2本、そして尿道を取り囲むように1本の計3本あります。勃起は、これらの海綿体に血液が流れ込むことで起こります。しかし、左右の海綿体の大きさや発達の度合い、またはそれを覆う白膜という組織の厚みや伸びやすさには微妙な差があるのが普通です。

この左右差によって、勃起時に陰茎がわずかに湾曲することがあります。上に曲がる、下に曲がる、あるいは左右どちらかに曲がるなど、向きは様々です。多くの男性は、勃起時にごくわずかな曲がりを経験しており、特に生活上の支障がない場合や、性行為が可能である場合は、生理的な個人差による正常な範囲の曲がりと考えられます。

正常な範囲の陰茎弯曲は、特に治療の必要はありません。見た目が気になるという方もいらっしゃるかもしれませんが、機能的な問題がなければ過度に心配する必要はないでしょう。

病的な曲がり:ペロニー病の可能性とその症状

正常な生理的な曲がりとは異なり、勃起時の曲がりが強く、痛みや陰茎内部の硬結(しこり)を伴う場合は、病的な状態である可能性があります。その代表的なものが「ペロニー病」、または「陰茎硬化症」と呼ばれる疾患です。

ペロニー病は、陰茎の海綿体を覆う白膜という丈夫な組織に、線維性の硬い組織(プラーク)ができることによって起こります。このプラークがある部分は勃起時に伸びにくいため、陰茎がプラークのある方向に強く曲がってしまうのです。

ペロニー病の発症原因は完全には解明されていませんが、性行為やスポーツなどで陰茎に繰り返し加わる小さな外傷が関与しているという説が有力です。他にも、遺伝的要因、糖尿病、高血圧、喫煙、特定の薬物などがリスク因子として指摘されています。ペロニー病の原因については様々な研究が行われており、ホルモン要因、特に性腺機能低下症との関連を示唆する報告も見られます (https://tau.amegroups.org/article/view/10408/html)。

ペロニー病による陰茎の硬結(しこり)

ペロニー病の最も特徴的な症状の一つが、陰茎内部に触れる硬いしこりや板状の硬結(プラーク)です。多くの場合、この硬結は陰茎の背側(上側)や側面にできますが、腹側(下側)にできることもあります。勃起していないときでも触れることがありますが、勃起時にはより顕著になることがあります。

この硬結は、線維組織が異常に増殖してできたもので、触るとゴムのような、あるいは石のような硬さに感じられることがあります。硬結の大きさや場所によって、勃起時の曲がりの方向や角度、痛みの程度が変わってきます。

ペロニー病の進行と弯曲角度の変化

ペロニー病は、一般的に以下の二つの段階を経て進行すると考えられています。

  1. 急性期(炎症期): この時期は、プラークが形成され始めた段階で、勃起時に痛みを伴うことがあります。また、陰茎の曲がりが徐々に現れたり、進行したりすることがあります。この時期は通常、数週間から数ヶ月続きます。痛みは通常、時間とともに軽減または消失しますが、曲がりは残ることが多いです。

  2. 慢性期(安定期): プラークの形成が完了し、勃起時の痛みが消失または著しく軽減した段階です。この時期になると、陰茎の曲がりの角度は比較的安定します。しかし、一度できてしまったプラークが自然に消失することは稀で、多くの場合、曲がりは固定されてしまいます。

ペロニー病による陰茎の曲がりは、その程度によって性行為が困難になったり、不可能になったりすることがあります。また、勃起力の低下(ED)を合併することもあり、男性の性機能や精神的な健康に大きな影響を与える可能性があります。実際、ある研究では、陰茎弯曲が心理的・性機能に有意な悪影響を与えることが示されています (https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30387224/)。

陰茎折症との違い・緊急性について

陰茎が曲がるという症状で、もう一つ注意が必要なのが「陰茎折症」です。しかし、これはペロニー病や生理的な弯曲とは全く異なり、緊急性の高い外傷です。

陰茎折症は、勃起した状態の陰茎に強い力が加わることによって、海綿体を覆う白膜が破れてしまう状態です。陰茎折症は性行為に関連した稀な疾患であり、日本国内でも症例報告がされています (https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpnjurol/109/4/109_204/_article/-char/ja/)。性行為中のアクシデントなどで起こることが多く、「バキッ」という音とともに激しい痛みが生じ、勃起が急速に消失します。陰茎が大きく腫れ上がり、内出血によって皮下が青紫色に変色する「アザ」のような状態(ナス状変形と呼ばれることもあります)が見られます。

特徴 陰茎折症 ペロニー病 生理的弯曲
発症 急性的、外傷後 慢性的、原因不明(外傷説有力) 生まれつき、または成長に伴い顕著に
痛み 激しい痛み 急性期に痛み(慢性期は消失) 通常なし
音・感触 「バキッ」という破裂音 硬いしこり(プラーク) 通常なし
外見の変化 急速な腫れ、内出血(ナス状変形) 勃起時の強い曲がり、硬結 勃起時の軽い曲がり
勃起の変化 勃起の急速な消失 勃起力低下を合併することあり 勃起機能に問題なし
緊急性 非常に高い(即時受診必須) 緊急ではないが、進行・悪化する場合は受診推奨 通常なし

陰茎折症は、白膜の損傷を放置すると、後遺症として勃起不全や陰茎の強い弯曲が残ってしまう可能性があります。そのため、陰茎折症が疑われる場合は、時間をおかずに、すぐに泌尿器科の救急外来を受診する必要があります。ペロニー病や正常な弯曲とは異なり、自己判断で様子を見たり、自分で治そうとしたりすることは絶対に避けてください。

左曲がりを自分で治す方法はある?効果は?

ご自身の陰茎の曲がり、特に勃起時の左曲がりが気になる場合、何とか自分で治せないかと考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、結論から言うと、自己流のマッサージや器具を使った矯正で陰茎の曲がりを安全かつ効果的に治す方法は、確立されていません

マッサージや器具による矯正の効果

インターネット上などで、陰茎の曲がりを改善するためのマッサージ方法や、陰茎牽引器具(エクステンダー)などの情報を見かけることがあるかもしれません。しかし、これらの方法で病的な曲がり、特にペロニー病による強い弯曲を根本的に治す効果は、医学的に十分に証明されているとは言えません

  • マッサージ: 血行促進などの効果は期待できるかもしれませんが、プラークのような硬い線維組織をマッサージで解消することは困難です。むしろ、誤った方法で行うと、陰茎組織を傷つけたり、炎症を悪化させたりするリスクがあります。

  • 陰茎牽引器具: 牽引療法は、ペロニー病の初期段階や手術後のリハビリテーションとして、専門医の指導のもとで行われることがあります。しかし、自己判断で不適切な器具を使用したり、過度な力で牽引したりすると、陰茎を損傷したり、神経や血管を圧迫したりする危険性があります。また、長時間の使用や正しい使用方法を知らないまま行うことは、新たなトラブルを引き起こす可能性も否定できません。

これらの自己流の試みは、期待した効果が得られないだけでなく、かえって症状を悪化させたり、新たな合併症を引き起こしたりするリスクがあるため、推奨されません

自然に治ることはあるのか?

生理的な範囲内の陰茎弯曲は、病気ではないため「治す」という概念にはなじみません。多くの場合、その状態が続くか、加齢に伴い変化(硬さの変化など)することはあっても、曲がり自体が劇的に改善することはありません。

一方、病的な曲がりであるペロニー病については、ごく一部のケースで自然に改善が見られることがあります。特に発症早期の急性期において、痛みが軽減するとともに、わずかに曲がりが改善する例が報告されています。しかし、これは限定的であり、多くの場合、曲がりが進行するか、あるいは慢性期に入って曲がりの角度が固定されてしまいます。一度形成された硬いプラークが自然に完全に消失することは稀です。

したがって、「時間が経てば自然に治るだろう」と安易に考え、適切な診断や治療の機会を逃してしまうことは避けるべきです。特に、勃起時の痛みや性行為が困難になっている場合は、早期に専門医に相談することが重要です。

ちんこ 左曲がり 治すための専門的治療法

ちんこの左曲がりが病的なものであり、特にペロニー病と診断された場合、その曲がりの程度や症状に応じて専門的な治療が検討されます。「治す」という言葉の定義にもよりますが、これは医学的な介入によって曲がりを軽減させたり、性行為ができるように機能回復を目指したりすることを意味します。自己流の方法ではなく、必ず医療機関で専門医の診断のもとに治療を受ける必要があります。

病院で受ける診断と検査方法

ペロニー病やその他の陰茎弯曲が疑われる場合、泌尿器科を受診します。医師はまず、詳細な問診を行います。

  • いつ頃から曲がり始めたか
  • 曲がりの方向と角度
  • 勃起時の痛みや性行為への影響の有無
  • 陰茎内部にしこり(硬結)を触れるか
  • 外傷(陰茎を強くぶつけた、無理な体位での性行為など)の既往
  • 全身疾患(糖尿病、高血圧など)や服用中の薬の有無

次に、視診と触診を行います。陰茎の状態を観察し、硬結の場所や大きさ、硬さを確認します。

診断において非常に重要となるのが、勃起時の状態を評価することです。診察室で人工的に勃起を誘発することもありますが、多くの場合、患者さん自身に自宅で勃起時の陰茎の写真を様々な方向(上、下、左、右からなど)から撮影してもらい、診察時に持参してもらうことが推奨されます。これにより、医師は客観的に曲がりの方向、角度、そして硬結と曲がりの関連性を評価することができます。

さらに、必要に応じて以下の検査が行われることがあります。

  • 超音波検査: 陰茎の内部を画像化し、プラークの有無、場所、大きさ、石灰化の程度などを確認します。また、血流の状態を評価することも可能です。
  • X線検査: プラークの石灰化の有無を確認するために行われることがあります。
  • MRI検査: より詳細な組織の状態を把握するために行われることがありますが、一般的ではありません。
  • 陰茎海綿体造影(現在はあまり行われない): 勃起時の陰茎内部の構造を調べるために行われていた検査ですが、侵襲性があるため現在はあまり行われません。

これらの問診、診察、検査結果を総合的に判断し、陰茎弯曲の原因(ペロニー病か、その他の原因か)や重症度を診断します。

ペロニー病の保存的治療(薬物療法など)

ペロニー病と診断された場合、病期(急性期か慢性期か)、曲がりの程度、症状(痛み、性行為への影響)、患者さんの希望などを考慮して治療方針が決定されます。ペロニー病の治療には、大きく分けて保存的治療手術療法があります。まず検討されることが多いのが保存的治療です。

保存的治療は、主にペロニー病の急性期において、痛みの軽減、プラークの進行抑制、あるいは曲がりの改善を目指すために行われます。しかし、慢性期に入りプラークが安定してしまった状態では、保存的治療で劇的な曲がりの改善を得ることは難しい場合が多いです。

保存的治療には、以下のような方法があります。

  1. 内服薬:

    • コルヒチン: 炎症を抑え、線維組織の形成を抑制する効果が期待されます。急性期の痛みの軽減やプラークの進行抑制に用いられることがあります。副作用として下痢などが起こることがあります。ただし、ペロニー病におけるコルヒチンの効果については議論があり、痛み、弯曲角度、プラークサイズの改善においてプラセボと比較して優位性が認められなかったという研究報告もあります (https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14973528/)。
    • タモキシフェン: 乳がん治療薬として知られますが、線維化を抑制する作用があると考えられており、ペロニー病にも使用されることがあります。
    • パラアミノ安息香酸カリウム (POTABA): 線維化を抑制する効果が期待されることがありますが、効果については議論があります。
    • PDE5阻害薬(バイアグラ、シアリスなど): ペロニー病そのものを治す薬ではありませんが、ペロニー病によって勃起力が低下している場合に、勃起機能を改善するために使用されます。勃起力が回復することで、手術を回避できるケースや、牽引療法などの効果を高める可能性が指摘されています。
  2. 注射療法:

    • ステロイド: プラークに直接注射することで、炎症を抑え、痛みを和らげる効果があります。しかし、プラークの改善効果は限定的であり、皮膚の萎縮などの副作用のリスクもあります。
    • ベラパミル: 高血圧の薬ですが、線維芽細胞の増殖を抑制する作用があると考えられており、プラークに注射されることがあります。
    • コラゲナーゼ(Xiaflexなど): プラークの主成分であるコラーゲンを分解する酵素製剤です。プラークに直接注射し、マッサージなどと組み合わせてプラークを断裂させることで曲がりを改善させる治療法です。比較的効果が期待できる新しい治療法ですが、日本国内ではまだ一般的な治療法とは言えません(保険適用外の場合が多い)。
  3. 陰茎牽引療法(エクステンダー): 陰茎を持続的に牽引することで、白膜の伸びやすさを改善し、曲がりを軽減する効果が期待されます。特に急性期や手術後のリハビリとして、専門医の指導のもとで行われることがあります。治療には長期間(1日あたり数時間、数ヶ月以上)の装着が必要です。

  4. 衝撃波療法: 低強度の体外衝撃波をプラークに照射することで、炎症を抑え、血流を改善し、組織の修復を促す効果が期待されます。痛みの軽減や勃起機能の改善に効果があるという報告がありますが、曲がりそのものへの効果についてはまだ研究段階です。

これらの保存的治療は、患者さんの状態や医師の判断によって単独または組み合わせて行われます。効果には個人差があり、必ずしも全てのケースで満足のいく結果が得られるわけではありません。

陰茎弯曲に対する手術療法

保存的治療で十分な効果が得られない場合や、陰茎の曲がりが重度(一般的に30度~45度以上)で性行為が困難な場合、勃起不全を合併している場合などには、手術療法が検討されます。「治す」というよりは、医学的な介入によって曲がりを軽減させ、性行為を可能にすることを目的とします。手術の方法は、弯曲の程度、プラークの場所、陰茎の長さ、勃起機能の有無などによって選択されます。

手術の種類と対象

陰茎弯曲を矯正するための主な手術方法は以下の通りです。

  1. 短縮法(プリケーション法など):

    • 術式: 陰茎の曲がりの凸側(伸ばされている側)の白膜を、縫い縮めることによって長さを調整し、曲がりを矯正する方法です。プラークそのものを切除するわけではありません。Nesbit法やYachia法などの術式があります。
    • 対象: 比較的弯曲角度が軽度から中程度(45度~60度以下)で、勃起時の陰茎長がある程度保たれている場合に適応されます。
    • メリット: 手術手技が比較的単純で、勃起機能への影響が少ないとされています。
    • デメリット: 弯曲の凸側を縫い縮めるため、勃起時の陰茎長が数ミリから1~2センチ程度短くなる可能性があります。プラークが非常に大きい場合や、重度の弯曲には向きません。
  2. 延長法(グラフト法など):

    • 術式: 陰茎の曲がりの凹側(短くなっている側)にあるプラークを、切除するか切開し、その欠損部や切開部に、自己組織(皮膚、粘膜など)や人工組織(コラーゲンシートなど)を移植(グラフト)することで、陰茎長を補いながら曲がりを矯正する方法です。
    • 対象: 重度の弯曲(60度以上)や、陰茎長が短い場合、プラークが非常に大きい場合などに適応されます。
    • メリット: 陰茎長の短縮を最小限に抑えるか、むしろわずかに延長できる可能性があります。重度の弯曲も矯正可能です。
    • デメリット: 手術手技が比較的複雑で、移植したグラフトが定着しないリスクや、術後に勃起不全が発生・悪化するリスクが短縮法よりも高いとされています。また、術後に陰茎の感度が変化する可能性も指摘されています。
  3. 陰茎プロステーシス留置術:

    • 術式: 陰茎の海綿体内に人工物を挿入する手術です。ペロニー病による重度の弯曲に加えて、勃起不全を合併している場合に選択されることが多いです。
    • 対象: ペロニー病による強い弯曲と、他のED治療(内服薬など)で効果が得られない勃起不全を同時に抱えている方。
    • メリット: 陰茎の硬さと形状を改善し、性行為を可能にします。彎曲も同時に矯正できます。
    • デメリット: 海綿体を破壊するため、自然な勃起ができなくなります。感染や機械的な故障のリスクもあります。

どの手術方法を選択するかは、医師が患者さんの陰茎の状態、病歴、希望などを総合的に判断して提案します。手術によって曲がりを完全にゼロにすることは難しい場合もありますが、多くの場合、性行為に支障がない程度まで改善することが可能です。手術を検討する際は、メリットだけでなく、潜在的なリスクや合併症についても十分な説明を受け、納得した上で決定することが重要です。

ペロニー病の一般的な治療選択肢の比較(概要)

治療法 主な目的 対象となる病期(目安) 期待される効果(曲がり) 期待される効果(痛み) 副作用・リスク 特徴
内服薬 痛み軽減、進行抑制 急性期 限定的 消化器症状など 簡便
注射療法 痛み軽減、プラーク分解 急性期、一部慢性期 曲がり軽減(コラゲナーゼ) 有(ステロイド、ベラパミル) 痛み、腫れ、皮膚萎縮など 局所的な治療
牽引療法 曲がり軽減 急性期、術後リハビリ 曲がり軽減(長期間必要) なし 不快感、皮膚トラブルなど 患者自身の努力が必要
衝撃波療法 痛み軽減、血流改善 急性期、慢性期 限定的 軽微な痛み、内出血など 非侵襲的
手術療法 曲がり矯正 慢性期、重度弯曲 曲がりを大幅に改善 消失(慢性期) 勃起力低下、陰茎長の変化など 最終的な手段、侵襲的

※上記は一般的な情報であり、個々の症状や医療機関によって治療方針は異なります。

左曲がりで悩んだらどこに相談すべき?

ご自身のちんこが左に曲がっていることに気づき、不安を感じたり、性行為に支障が出たりしている場合、一人で悩まずに専門医に相談することが非常に重要です。相談すべき医療機関は泌尿器科です。

泌尿器科を受診する目安

どのような症状があれば泌尿器科を受診すべきでしょうか。以下のようなサインが見られる場合は、早めに泌尿器科医の診察を受けることをお勧めします。

  • 勃起時に陰茎が大きく曲がるようになった(特に以前は曲がっていなかった、あるいは曲がりが強くなってきたと感じる)
  • 勃起時に痛みを伴う
  • 陰茎内部に硬いしこり(硬結)を触れる
  • 曲がりが原因で性行為が困難になった、あるいは痛くてできない
  • 勃起力が低下してきた(EDを合併した可能性がある)
  • 陰茎の見た目の変化に強い不安や精神的な苦痛を感じている
  • 陰茎をぶつけたり挟んだりした後、急に陰茎が腫れて痛みが強い(陰茎折症の可能性、これはすぐに受診!)

たとえ性行為に支障がなくても、「この曲がりは正常なのだろうか?」「もしかしてペロニー病?」など、少しでも不安を感じているのであれば、専門家である泌尿器科医に相談してみる価値は十分にあります。早期に診断を受けることで、適切な治療法が見つかる可能性が高まります。

泌尿器科医は、男性器の構造や機能、そして様々な疾患に関する専門知識を持っています。デリケートな悩みではありますが、多くの患者さんが同様の悩みを抱えて受診しています。恥ずかしいと思わずに、勇気を出して相談してみましょう。
インターネットで自宅近くの泌尿器科を探すか、かかりつけ医に紹介を依頼するのも良い方法です。
受診する際は、可能であれば勃起時の陰茎の写真を準備しておくと、診断がスムーズに進むことがあります。

まとめ:ちんこ 左曲がりの原因と治し方

ちんこが左に曲がるという悩みは、多くの男性が抱えるデリケートな問題です。この記事では、「ちんこ 左曲がり 治す」というキーワードに関連して、その原因、正常な曲がりと病的な曲がりの違い、そして専門的な治療法について解説しました。

重要なポイントをまとめます。

  • 陰茎の曲がりには個人差があり、わずかな曲がりは正常な範囲である場合が多いです。
  • 勃起時の著しい曲がり、痛み、そして陰茎内部のしこり(硬結)を伴う場合は、「ペロニー病(陰茎硬化症)」の可能性があります。
  • 陰茎折症は、外傷による緊急性の高い状態であり、ペロニー病とは異なります。疑わしい場合はすぐに医療機関を受診してください。
  • 自己流のマッサージや器具による矯正で、病的な陰茎弯曲を安全かつ効果的に治す方法は確立されていません。かえって症状を悪化させるリスクがあります。
  • ペロニー病の治療は、病期や症状に応じて、内服薬や注射療法などの保存的治療、あるいは手術療法が検討されます。
  • 手術療法には、短縮法、延長法、陰茎プロステーシス留置術などがあり、弯曲の程度や合併症によって選択されます。
  • ご自身の陰茎の曲がりに不安を感じる場合や、痛み、しこり、性行為困難などの症状がある場合は、迷わずに泌尿器科を受診し、専門医の診断とアドバイスを受けることが最も重要です。

陰茎の曲がりは、放置することで精神的な負担になったり、性機能に永続的な影響を与えたりする可能性もあります。
この記事が、あなたが不安を解消し、適切な医療にアクセスするための一助となれば幸いです。

免責事項: 本記事は一般的な情報提供を目的としており、個々の症状に対する医学的な診断や治療方針を示すものではありません。ご自身の陰茎の曲がりや関連症状について不安がある場合は、必ず医療機関を受診し、専門医の診察を受けるようにしてください。自己判断での治療は危険を伴う可能性があります。

よくある質問(FAQ)

勃起時にだけ曲がるのは普通ですか?

勃起時に陰茎の曲がりが顕著になることは珍しいことではありません。非勃起時には海綿体が柔らかく形状が分かりにくいため、勃起によって初めて曲がりがはっきりすることが多いです。軽度で痛みなどがなく、性行為に支障がなければ、正常な範囲の個人差と考えられます。しかし、勃起時に痛みを伴う場合や、曲がりが強く性行為が困難な場合は、ペロニー病などの可能性がありますので、泌尿器科を受診することをお勧めします。

ペロニー病は予防できますか?

ペロニー病の明確な予防法は確立されていません。しかし、性行為などで陰茎に無理な力が加わること(特に勃起時)がリスク因子と考えられているため、無理な体位を避けたり、パートナーに陰茎をぶつけたりしないように注意したりすることは重要かもしれません。また、糖尿病、高血圧、デュピュイトラン拘縮(手の指の腱が収縮して曲がる病気)など、ペロニー病の発症リスクを高める可能性のある基礎疾患がある場合は、それらの疾患を適切に管理することが間接的な予防につながる可能性があります。

陰茎弯曲の手術費用はどのくらいですか?

陰茎弯曲の手術費用は、手術の種類(短縮法か延長法かなど)、手術を行う医療機関(公的病院か私的クリニックか)、入院の有無、および保険適用となるか否かによって大きく異なります。ペロニー病による陰茎弯曲の治療は、原因疾患(ペロニー病)自体には保険が適用される場合がありますが、弯曲矯正の手術そのものが機能回復目的とみなされ、保険適用外(自由診療)となるケースが多いです。自由診療の場合、手術費用は医療機関によって非常に幅があり、数十万円から100万円を超えることもあります。正確な費用については、手術を検討している医療機関に直接問い合わせて確認する必要があります。診察時に医師や受付スタッフに費用の概算や支払い方法についてしっかりと確認しましょう。

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